FC2ブログ

マンノー沢頭と大聖宝平(南アルプス)

10月6日(金) 曇り のち 雨  単独
畑薙ダム(7:30)=(8:30)椹島(9:00)-(11:45)二軒小屋
10月7日(土) 雨
二軒小屋(7:00)-(10:30)マンノー沢頭(10:40)-(12:10)千枚分岐(12:15)-(12:45)千枚小屋
10月8日(日) 晴れ
千枚小屋(4:20)-千枚岳(5:10)-丸山(6:10)-悪沢岳(7:00)-(8:00)中岳避難小屋(8:20)-(8:30)前岳(8:45)-(9:40)荒川小屋(10:10)-大聖宝平(10:50)-小赤石岳(12:07)-(12:25)赤石岳(13:05)-水場(13:30)―(14:40)富士見台(14:45)―(15:10)赤石小屋
10月9日(月) 晴れ
赤石小屋(5:35)-樺段(6:43)-(8:20)椹島(10:30)
IMGP0166.jpg
三連休1日前に休暇をもらって計画を立てた。週間天気は思わしくなく、直前になっても変化が無かったが決行することにした。この夏もあまりいい天気に恵まれず、計画したが中止になった山行が数回あり、当日になってみれば「行けたかも」といった天気が多かった。最近の気象庁の予報は年々確率が上がっているとはいえ守りに入っている感じが否めない。
今回の計画は歩いたことのない箇所の縦走である。人気のあるヤマの登山口は連休になると駐車がハンパない。山ガールブームは終わったものの、昔のような中高年の団体登山が減り、単独登山が増えている。山岳会に入っているヒトもほとんどいない。

シゴトを終え、荷物を積んで出発。
平日なのでトラックが多いが、島田金谷までは順調に行ける。新東名を下りて大井川を北上する。カーブは多いが狭い道は無かったと記憶している。畑薙ダムまでナビを設定したら、千頭あたりから国道だが狭い山越え道を行くことになる。ナビは北固定になっていないのでカーブ道でぐるぐる回されると方角がわからなくなる。1時間ほど進んだ所で引き返し、寸又峡を目的地にしてなるべくナビの言うことを聞かずに進む。ところがまた接岨峡あたりで大回りを指示してきやがるのであった。さすがにこのあたりは狭い道だったが問題なく通過。途中鹿やらタヌキ、なにやらの動物に遭遇すること5,6回。畑薙の駐車場には2時すぎに着いた。やれやれ。
200台くらい置けそうな原っぱだが、昔来たときはなかった区画ロープが出来ていた。車は20台ほど。奥の方に仮設トイレも作ってあり、シートを倒して仮眠する。

<第1日目>
明るくなってきたので準備して道路沿いのバス停に移動。時間通りにバスがやってきて行き先を聞かれ、3000円払い、チケットをもらう。これで小屋泊の時3000円offとなり、帰りのバスは小屋の領収書を見せて乗車整理券をもらうシステムになっている。郷に入っては郷に従え。この山域は仕方ない。
IMGP0076.jpg
バスはあくまで小屋利用者の送迎バスであり、テントのヒトは乗せてもらえないのである。なので今回は千枚に素泊まりである。
乗客は20名ほど。椹島まではダート道を進むが運転手さんが発電所や山の様子を詳しく教えてくれる。
時間通りに椹島に到着。天気はどんよりしてて午後から雨の気配。どうせ今日は二軒小屋でテン泊だ。
バスの乗客のほとんどは千枚に行く。自分はその先の林道を歩いていく。ここを歩いて下ったことあるが、林道歩きでなんの面白みもない道なので、枝沢を確認しながら進んでいく。沢が合流する所は魚のポイントなのか、のぼりが立っている。釣り料4000円って、高ッ!
IMGP0079.jpg
小屋に着く手前で雨が当たってきた。林道のアチコチでは作業者がいたが何の作業をしているのかはよくわからない。よく崩れるので土木関係も多いのだろうが、お金はどこから出ているのだろうか。
小屋に着くと、スキンヘッドと茶髪の登山者がベンチでタバコを吸っていた。どうやら小屋は営業していないらしい。生ビール楽しみにしてたのに-、残念。自販機は動いていたので350円で缶ビール購入。これでも山中では安い方だ。
スキンヘッドと茶髪は東京の大学生でリニア建設ルートの南アルプストンネルの上を歩こうと、新倉から入り別当代山の尾根から先進んだが、途中ガレのトラバースに危険を感じ、伝付からここに下りてきたのだそうだ。ワタシが初めて会った登山者だということだ。
小屋のほうは電気が煌々と付いてて、シチューかなにかのいいニオイもする。呼び鈴を押すと女性が出てきてテントの申込みをして2組だけなので軒下に幕営できるようお願いした。夕方に人が来るのでそれまで待つよう言われたが、いつ来るのかわからないし雨は激しく寒いので取りあえずテントを立てて待機した。ビールも飲んでちょっと寝てしまったみたい。小屋の男性がやってきて彼らになにやら言っていた。少し怒られたものの玄関下のスペースならOKということで許可をもらい移動する。ワンボックスがやってきて営業してないけど客らしき人たちと従業員が下りてきた。もしかしたら関係者の偉いさんか何かか?
この地域の持ち主とリニアの工事も関係があるらしく、スキンヘッドの実家は大鹿だということで説明会はあるものの質疑応答はナシなんだそうだ。なにやらこの素晴らしい自然の中でも政治や経済のどす黒いナニカが渦巻いているようだ。金さえ払えば何でもOKなのか、すぐ近くに作業の管理棟や宿舎もあり、そこで働いている人たち、金が無く小屋に泊まれない我々と暖かく綺麗に整った小屋の人の間でものすごく貧富の差を感じた。ちなみにスキンヘッドは毛の生えない体質のヒトだった。いやはや格好いいし似合っていた。
IMGP0081.jpg

<第2日目>
雨は一晩中激しく降ってて朝になっても止まなかった。軒下で助かった。二人は登山道で高山裏に行く予定だが、今日は中岳避難小屋までを考えているらしい。
平地では雨は朝のうちらしいが、山ではダメだろう。様子見の二人に先行して出発する。途中で追い抜かれるかと思ったが、結局それきりであった。
地図の情報と違い、取付は小屋からすぐの吊り橋を渡ってダイレクトに登る。梯子が設置してあるが、かなり急である。天気なら逆回りでここを下る予定だったが仕方ない。登り初めすぐにカカトが痛くなる。予防にテーピングしていたが絆創膏を貼り直す。今回全行程において靴擦れには悩まされた。
じわりじわりと高度を稼いでいった。高度計を見ると1時間300m。いいペースだ。樹林帯なので雨はあまり当たらないが、フードをとると首スジに雨粒が落ちてくるのでたまらない。明日の好天を信じて登っていった。
IMGP0089_2017101406355784f.jpg
このような地味な登山道だ。(笑)誰にも会わなかった。
IMGP0091.jpg
マンノー沢の頭は意外と早く着いた。何年も前から来たかったところだ。というか二軒と千枚を繋げたかったのだ。この尾根は危険な箇所はないが、ただ地味にきつい登りであった。1ヶ所ロープ場がありそれを乗り越すとハイマツの海が広がった。コケモモとブルーベリーが残っていた。しばらく行くと千枚の分岐で周囲はガスなので山頂はやめて小屋に行く。小屋は自分が一番乗りだった。三連休初日。今日は大変だろう。受付は丁寧な応対だったが心がないような気がした。山は見えないが日差しが出てきたので濡れたものを乾かしてビールを飲んだ。3時頃になると受付は行列ができていたらしい。誰も居なかった素泊まり小屋も次々やってきて満室となった。
IMGP0107.jpg

<第3日目>
朝2時、隣のヒトがガサゴソやってて1時間で出発していった。周囲も騒々しくなってきたので自分も準備して出発することにした。
千枚山頂付近で日の出を迎える。やっと富士山が見られた。
IMGP0115.jpg
IMGP0123.jpg
悪沢手前は岩場で慎重に進む。前には無かった梯子が出来ていた。かえって恐怖感を煽られる。
IMGP0118.jpg
トレラン1名に追い抜かれる。今日で椹島まで降りちゃうのだそうだ。
IMGP0134.jpg
中岳で休憩して前岳は荷物を置いて往復する。
IMGP0140.jpg
IMGP0142.jpg
ここから未踏部分で水のある荒川小屋まで急降下だ。夏はお花畑になるのだろう、マツムシソウが咲き残っていた。ちょうど聴いていたラジオからOasisのDon'tLookBackInAngerが流れ、風景に合っていた。
IMGP0147.jpg
小屋に着いてカレーを食べているヒトもいたが入り口の表示のおしるこが気になりオーダー。塩昆布がたくさん付いていたので持参のアルファ米に放り込んだ。
さぁて、ここから地獄の登りが始まる。おしるこがサポートしてくれた。
IMGP0151.jpg
地名の由来はさっぱりわからないが大聖寺平を越え、あまりにも巨大な赤石の頂を目指す。やはりミナミはスケールがでかいなぁ。
IMGP0158_20171014063641b5d.jpg
登り切って少し行ったところが小赤石岳。ミナミの「小」は小さくない。 
IMGP0159_20171014063658932.jpg
ここでも荷物をデポしピークに向かう。避難小屋はすぐのところにある。雲が上がっていたが、高いピークのところは見えていた。富士山も一瞬姿を現した。
IMGP0164.jpg
分岐に戻って、今度は地獄の下りである。
IMGP0172.jpg
水場からもいやらしいトラバースがあり、先行者がザックに付けたレジ袋を谷に落としていた。見覚えのある人が下から登ってきた。なんと避難小屋の小屋番さん夫婦だった。宿泊者が多すぎて急遽小屋を開けに登ってきたのだ。お疲れ様です。小屋は9月いっぱいで終わりで2階しか開放してないので入りきらないらしい。連休でほとんどが千枚からの反時計回りが多く、赤石小屋まで歩けない人は避難小屋を使うようだ。
目的の赤石小屋まであと少し。ドウダンの燃えるような紅葉。
IMGP0177.jpg
テン場は15張しかないが充分スペースがあった。今日はほぼコースタイムで歩き切った。半額セールのビール飲んで夕食のFDを食べるとすぐ寝てしまった。
今回食料はアルファ米メインで丼、味噌汁くらいで生の食材はあまり持たず軽量化を努めた。定番だったロールパンも要らなかったかな。次回は餅も考えてみよう。
IMGP0178.jpg

<第4日目>
最終日、皆が一斉に帰るのでバスが混む。早めに出発。
IMGP0184.jpg
それでも標高差は1500mある。途中つま先が痛くなってきた。親指の爪は黒くなり先月取れたばかりだ。初日からかかとに靴ずれが出来、登りは痛かったが、下りまで痛みがやってきた。靴をかなりきつく結んでなんとか下りきった。
IMGP0188.jpg
バスの整理券は33番だった。待ち時間にお風呂を利用する人もいたりしたが、自分は用意してないので日向ぼっこしながら持ってきた文庫本を読んでいた。小泉武夫氏の「缶詰に愛をこめて」
時間通りバスが来るが、乗客は百人くらいである。運転手さんは行きの人と一緒の方だった。後ろのほうは揺れたので助手席に座り快適だった。バスはMT車だった。行きと同じようにガイドがあり、休みの日でも中電の車と何台か対向した。畑薙に着くと金槌でタイヤをたたいて石を取っていた。ここからの公共交通手段はないがバス停にいる人たちは、予約している東京行きのツアーバスに乗るのだそうだ。

温泉は近くの白樺荘に入るが、客のほとんどは登山者だ。館内にはTJAR4連覇の井川の消防士さんの写真が張ってあった。レースが終わると足がパンパンに腫れるんだそうな。TJARのコースは日本海からアルプスを経てこの井川を通って静岡の大浜海岸まで走って行くのだ。新東名まで車で走っても遠く感じるこの道を行くのかと思うと、本当にすごい人たちであると思うのであった。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

RINさん

Author:RINさん
FC2ブログへようこそ!

カレンダー
09 | 2018/10 | 11
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
RSSリンクの表示
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

QRコード
QRコード
FC2カウンター
リンク
月別アーカイブ