キリンビール高知支店の奇跡

田村潤 著

深夜ラジオを聴いてて、気になったので読んでみることに。

著者はキリンビールの社員で95年高知支店に転勤。
当時高知は最下位ランクの支店だった。
左遷ともいわれ、始めのうちはどう部下に指示していいのかわからず、
原因を探し、社員にやる気を起こさせ、
支店の壁に「バカでもわかる単純明快」と書いた紙を貼り、
単純なことを愚直に地道に徹底してやる。
今までより高い目標値で営業周りをして、
3ケ月は上手くいかなかったものの、
4ケ月を越えると基礎体力がついてきて、
お客さんからも少しずついい反応が返ってくるようになった。

チームワークとは何か。それは馴れ合いではなく、ひとりひとりが自立することによってお互いを認め合って生まれるものである。それぞれが相手のために役立つことは何かを考えるようになる。「結果のコミュニケーション」を通じて、それぞれが自分の約束に責任を持つようになった。

「高知がいちばん」
高知県はいちばんが好きな県だ。離婚率が1位から2位に下がってもくやしがる県民性だ。「ラガー瓶消費量全国1位」は、本来お客様にとっては何のメリットもないことだが、このコピーは高知の人々の琴線に触れた。
当時若年層を取り込もうとしてラガーの味覚変更があり、それがかえって昔からの愛飲していたファンの怒りを買うことになった。「味を元に戻せ」「あの苦みが良かったのに」
98年苦労の末、ラガーの再リニューアルとなった。

「たっすいがは、いかん!」
1996~97年に高知の方からの叱責の言葉は「今度のラガーはたっすくなった」「こんなたっすいビールは飲めんぜよ」
みずっぽくて飲みごたえのないビールは嫌だと言っている。
高知の街では、このポスターを今でも見かける。

2001年高知支店はトップ奪回となった。
しかし高知の成功をマニュアル化することは難しく、当たり前のことをやっているだけで伝えることは何もない。
ただ「キリンのあるべき状態を作る」「キリンのメッセージを伝える」というビジョンを実現するのみである。
自らの決意と覚悟、どれだけ自分で考えて工夫することができるかにかかっている。それができてば数字もついてくる。また自分自身の力が伸びていく喜びも味わえるのである。
「すべては高知のお客様のために」という理念をメンバーそれぞれが強く心に持ち、「愚直に地道に」というスタイルを変えずに取り組んだからである。
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